ディーゼルエンジンオイルは、使っていくうちに、粘度が増加していきます。
ガソリンエンジンであれば、逆に粘度低下していきます。

 

粘度増加していく理由は、燃料が燃焼するときにでる大量のススです。
トラックやバスの後ろは走りたくないですよね。

真っ黒な煙をモクモクと吐きながら走っています。


この真っ黒な煙がエンジンオイルに混ざり、汚れていきます。いくらオイル交換してもオイルが綺麗になることはありません。それだけエンジンオイルは影響を受けるということです。

 

影響を受けたエンジンオイルは、ススにより、ドロドロと変化していきます。
例えば、10W-30は10W-40のようになっていくのです。

粘度増加すると悪いの?
ガソリン車は粘度低下しないように、添加剤を加えて、粘度を保てるようにしています。ディーゼルは何もしなくても粘度低下することはなくいいことの様な気がしますよね?

 

でも、粘度が上がりすぎるとどうなるのでしょう。エンジンはオイルポンプでオイルをくみ上げています。粘度が高くなると、ポンプがオイルをくみ上げる事が出来ずエンジンが焼きついてしまう危険があるからです。

 

ですから、市販のディーゼルエンジンオイルは最高の粘度でも10W-40程度までしかないのです。これが10W-50などの高粘度になると、オイル交換するころには60番や70番になっている可能性があります。そうなると、オイルポンプがオイルをくみ上げることが出来ず焼きつきとなってしまうからです。


どうすれば、粘度増加しなくなる? それではどうすれば、粘度増加しなくなるのでしょう?それは、メーカーが開発する添加剤の性能で決まります。添加剤の質が悪いと、短期間で粘度増加を起こし焼きついてしまいます。


ですから、ガソリン車用のエンジンオイルをディーゼル車に使うとその添加剤の効果が小さいためすぐに、粘度増加を起こしてしまうのです。粘度増加を抑えるには高品質な添加剤清浄分散剤や粘度指数向上剤が必要になってきます。しかし、その添加剤は企業秘密で公開はされていません。
目安にとなる他メーカーとの比較があれば、それを参考にするといいでしょう。