ケンドールのパラフィン系ベースオイルは、アメリカ ブラッドフォード油田が発祥です。

 

ケンドール社は1881年、米国ペンシルバニア州のブラッドフォードという小さな町で石油精製会社としてスタートしました。

 

右の画像は1960年代ペンシルベニア ブラッドフォードにて実際に行って撮影したものです。

 

ここの油井は小さい物ですが、小さい物から大きなものまで無数の油井が存在します。

 

ブラッドフォードの原油はグリーン。汲み上げたばかりの原油は泥と一緒に上がってくるためグリーンがかった土色です。


※この油井は小さな油井です。この小さな油井だけではなく、大きな油井や様々な大きさの油井が存在し、無数の群れをなして原油を汲み上げています。この小さな油井だけと勘違いなさらないようにお願いいたします。

パラフィン系ベースオイルを使用するメーカーは沢山あります。スノコ、ペンズ、シェブロン、カストロール、シェル、等々有名オイルメーカーが乱立しています。


その理由は豊富な資源と良質のパラフィン系原油が採れたためです。

 

年々採取される原油は減少し現在は少量の原油が採取されるのみとなっていますが精製技術の向上により、ケンドール社の使用するパラフィン系ベースオイルはアメリカ中の原油を高度精製し、パラフィン系ベースオイルを作り上げています。

 

技術の進化で需要の変化で化学合成オイルが登場する。

それがエステル。


パラフィン系というのは総称

ビタミンと言ってもビタミンにはA・B・B1・B2・B12・C・K・Dなど数多くあります。

 

その総称としてパラフィン(系)と呼ばれています。パラフィン系なので、各オイルメーカーはどのパラフィンを使っているのかは企業秘密で公開されていません。

 

エンジンオイル屋では名古屋工業大学 カエラ研究所において調べた結果主成分「ドデカン」副主成分「キシレン」と判明いたしました。

 


同じパラフィン(系)であれど、同じ性能を発揮するものではありません。


その理由は
1:どのベースオイルを使っているのかが不明。
2:配合される「添加剤技術」の違い。

 

まったく同じベースオイルを使ったとしても、配合される「添加剤技術」が違えばまったく別物のエンジンオイルになってしまうと言うことです。


エステル系ベースオイル単体とパラフィン系ベースオイル単体で比較するとエステル系ベースオイルの方が潤滑性は高い。物理吸着する等のメリットがあります。

 

反面パラフィン系ベースオイルはエステル系と比較すると
潤滑性は劣ります。物理吸着もいたしません。

 

ここで「添加剤技術」があなたが思っている化学合成オイルはパラフィン系ベースオイルより高性能という常識を変えます。

 

エンジンオイルはベースオイル+添加剤で一つの製品として成り立っています。

 

エステルに劣るとされている潤滑性は添加剤を配合することで、エステルを上回る性能を得ることができます。

 

エステルに劣る物理吸着は添加剤を配合することでエステルの性能を上回る化学反応吸着を得る事ができます。


 

エステルが高性能といえど、ベースオイルとして必要なのは、エンジンオイルの働きであるエンジンの冷却にあります。それがエステルは弱いのです。

 

サーキット走行をした事がある方ならわかるはず。油温が全然落ちてこない。それが最大のデメリットでしょう。

 

パラフィン系ベースオイルがエステルよりも劣ると言うことが間違いだとお分かりでしょうか?

 

大事なのはエンジンオイルの基本的な働きである、冷却が重要なのです。そして、パラフィンベースオイルの性能を引き出す「添加剤技術」なのです。

 

エステルは分子が小さく密度が高いため、冷却性が劣ります。 (添加剤を配合しても冷却性を向上することはできません。)


水分に弱く加水分解してしまいます。
(加水分解防止剤を配合されていることが多いようです)

 

その点パラフィン系ベースオイルは密度が大きく低い為、冷却性が非常に高いものです。


エステルと比較すると、加水分解しにくい。化学合成して作り上げるエステル系ベースオイルは人工ダイヤモンド


天然原油を精製して作り上げるパラフィン系ベースオイルは天然ダイヤモンドといったところでしょう。

 

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