「エステルベースオイルは高性能」など雑誌などで見ますよね。

でもすぐにフィーリングが悪くなったり、すぐに真っ黒になってしまったり、

美味しいところはすぐに終わってしまうのはなぜなんでしょう?

エンジンオイルはベースオイルと添加剤で 成り立っています。

2000kmも走ると、レス ポンスが悪くなり、燃費も悪くなるさらに はエンジンノイズまで増えてくる。

それは、メーカーがロングライフにする技 術を持ちながら、利益をだすめたにあえて 寿命を短くしているから。

高性能だと言われているオイルの現状です。

配合される添加剤はメーカーの技術者が化 学合成して作っています。

この添加剤の質 や耐久性がエンジンオイルの性能に大きな 影響を与えます。 注目すべきはベースオイルの特性と添加剤技術。そもそもエンジンオイルはベースオ イルだけで出来てはいません。

よく耳にす るのが、エステルは高性能だと・・・ 確かにベースオイル単体で見ると、高性能 なのは間違いないのですが、エンジンオイ ルはベースオイルだけで出来てはいません。


エンジンオイルの働きを作り出すのは、実は様々に配合される添加剤です。
エンジンオイルの働きは、エンジンパフォーマンスとエンジン寿命に大きく影響しま
す。エンジン性能を十分に引き出せるのか、エンジンの寿命にも大きく関係している
のです。「煙はきをする」「オイル消費が激しくなった」これらの原因はオイル管理
も原因の一つですが、摩耗を防ぐ添加剤の役目が不足しているからでもあります。

添加剤 エンジンオイルの働き  
粘度指数向上剤

・気密性( 粘度は気密性を向上させる)

・緩衝性(メカノイズの減少)

・動力伝達

・油膜保持

分子がスプリング状になって、緩衝作用を向上させる圧縮を向上させる。ATFは動力伝達をする

酸化防止剤 ・使用期間をのばす 通常オイルは半年程度だが、1年以上使用可能にすることもできる。
摩擦調整剤 ・潤滑性(摩擦を軽減させ、ベースオイルの性能を一層向上させる) ベースオイルの性能を一層向上させ、レスポンスなどが向上する。
さび止め剤 ・さび止め性 防止能力が弱いと、半年エンジンを始動しないでいると、さび付いてエンジンが始動しなくなる。
加水分解防止剤 ・水分が混入すると、乳化(白くにごる)してしまうことを防止(化学合成オイルは水分に弱いため、入ることがある) 鉱物オイルには入っていない場合が多い
消泡剤 ・泡立ち防止(かくはんされたオイルは泡立つと、油圧が落ちる) 泡立ちを防止することで、油圧を安定させる。泡立ちは焼き付きに直結する。
極圧剤 ・摩耗を防ぐ(化学被膜を作り上げることで摩耗を防ぐ) 極圧剤の性能の差がエンジンの寿命に大きく影響する
流動点降下剤 ・始動性をよくする(気温が下がったとき、オイルが凍らないようする) シングルグレードとマルチグレードの違いとなる
清浄分散剤 ・汚れを中和分散させる(スラッジ等がエンジン内部に沈殿しないようにする) 性能の差が大きく出る。摩耗を抑え、エンジン内部を綺麗に保つ能力が高い方が良い。