油温が下がらない原因

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水温が85℃ならば、エンジン全体が85℃と思ってはいけない 

まず近年の乗用車などはエンジンルームに補器類がビッシリ詰まっています。昔の車と比べると全然違いますよね。昔の車はとても風通しが良かった、でも今の車は全然冷えないようになっています。すべての冷却はラジエターだけの冷却のみです。

ラジエターはエンジンの中を冷やしているわけではありません。ウォータージャケットと言って、水路があるのです。その水路の方向・容量・によってはエンジンが冷えなくなる場合もあります。

昔のAE86なんて水の流れる方向が悪く、4番のシリンダーが熱をもってヒートしてしまうのはAE86乗りは知っているはず。ポルシェ・ボクスターもそんなエンジンがありますよね。

そのような設計もありますので、水温は正常値だから大丈夫と思ってはいけないのです。大きな落とし穴もある事を知っておいた方がいいでしょう。

水冷エンジンは基本エンジンの表面だけを冷却し、エンジンの中までは冷却出来ない。そして水の流れが悪いと、流れの悪い一部分がヒートしてしまう事を理解してください。

油温を下げる前に水冷エンジンはラジエターなど冷却系を見る事

油温が下がらない理由その1

油温は水温とリンクしています。だからこそ最初にやるべきは水温を見る事から始めます。水温が85℃前後と安定していても、 エンジンの一部ではもっと高い場合もあります。水温を測っているいるのはラジエターにつながるホースだけだと言うことを忘れないでください。

エンジンの中を見たことがありますか?画像の様になっているエンジンも多いのです。 正確に言うとラジエター・エンジンブロック・ヘッドに水アカがこびりついています。水温が下がると、エンジン全体の温度が下がってきますから、 油温もおのずと下がって来る場合もあります。一度もラジエター・ブロック・ヘッドを洗浄したことが無いのであれば 洗浄することをお勧めいたします。

ラジエター洗浄にはラジクリがお勧め

油温が下がらない理由その2

冷却能力の低いエンジンオイルを使用しているエンジンオイルの働きは、潤滑だけではありません。
1:潤滑
2:冷却
3:清浄分散
4:密封
5:防錆
6:緩衝があります
車やバイクに詳しい整備士でさえこの事知る人は少ないですから、素人が知すはずもありません。            

そして雑誌などで取り上げられるの”耐熱”という言葉です。エンジンオイルの働きには ”耐熱”という言葉はありません。あるのは冷却です。勘違いしてはいけません。“耐熱”ではなく、冷却です。ですからオイルを冷やすためにオイルクーラーなどを付ける車両もあるのです。

エンジンオイルの油温は全てにおいてリンクしている

エンジンオイルの働きには
1:潤滑
2:冷却
3:清浄分散
4:密封
5:防錆
6:緩衝があります
粘度はポリマーで作られますが、そのポリマーは熱に弱く、せん断に弱いものですから 高回転でエンジンを回し、油温の上昇があり、せん断(ポリマー分子の切断)があるのです。

ポリマーが劣化すると、粘度変化が起こります。すると、潤滑性に影響を与えるだけでなく、冷却・密封・緩衝とエンジンオイルの働きのほとんどに影響を与えることになりますね。

一つに影響を与えると、すべてのバランスに影響を与える事から、熱ダレの症状として感じるというわけです。