純正オイルと液体チタンのデメリット

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純正オイルは過信してはいけない

純正オイルを過信してはいけません 15000㎞交換不要など交換サイクルが長いのが特徴ですが エンジンオイルとは使い方・環境・エンジンの状態によってオイルの交換サイクルは変わってきます

摩耗が進み白煙をだすエンジンはオイルの劣化が非常に早い為 純正オイルでも交換サイクルは短くなります

純正オイルの使い方としては新車や走行距離が短く 摩耗が少ないエンジンでも 坂道が多い地域に住む方 塩害が多い地域に住む方 北海道のように 一度走り出すと長距離走る方と一緒にしてはいけません

オイル管理は人に任せるのではなく 自分でしっかり管理することが重要だと思っています

純正オイルは最低限のオイル

自動車メーカーは部品を作るために10銭 5銭のコストダウンをしています 下請け会社が値上をすると言っても 応じないことは誰もが知ることでしょう 値上げする企業は契約解除されてしまう可能性が高いので 応じざるを得ないわけです

オイルは全車種に入れなければならない物です 大量のオイルを使う事になります さてこのオイルにコストをかけて作るべきでしょうか?

いずれ交換される消耗品です

液体チタンは摩擦・摩耗防止のための添加剤

近年排ガス規制が厳しくなり これまではZINC(亜鉛)を使った摩擦防止・摩耗抑制をしてきました 有害物質を減らすことが目的とされ液体チタンをいうものに注目されています

これまでのZINCと液体チタンの働きを比べても変わりはほぼ無いものと個人的には思っています なぜなら2005年よりケンドールを輸入販売してきました 毎年のようにボトルのデザインがかわり 困った経験もあります

液体チタンが使われだしてから お客様の反応が変わってきました 「なんか変!」と そのなんか変は耐久性が無くなってきたこと 燃費が落ちてきたこと エンジンレスポンスが落ちてきたとの感想を持つお客様が増えてきたという印象です

添加剤の働きを知るとよくわかる

液体チタンは沢山配合されている中のひとつである 
配合されている添加剤は以下の通り

・酸化防止剤
 エンジンオイルの酸化を防止して長持ちさせます

・粘度指数向上剤
 20・30・40・50などの粘度(粘り)を作り上げます

・流動点降下剤
 0W・5Wなどの寒冷地でのエンジン始動性を良くするための添加剤

・清浄分散剤
 ブローバイガスなどの排ガス混入などの汚れを分解し 
 油中に浮遊させます

・腐食防止剤
 サビが発生しないようにします

・極圧添加剤(液体チタンが使われている)
 摩擦・摩耗を抑制させエンジンレスポンス向上・燃費向上・
 摩耗からの 保護を目的とします

・油性向上剤
 油性向上剤は耐荷重添加剤の1つで 油性剤・潤滑性向上剤とも呼ばれ
 低荷重下における摩擦面に油膜を形成し 摩擦および摩耗を減少させます

・消泡剤
 高温になるとオイルは水の様に変化してしまいます この時にビールの泡の
様に泡立ちすることがあり 泡立つと油圧が低下してオイルが送り込まれな
 くなることを防ぎます

・抗乳化剤
 オイルが水と混ざりマヨネーズ状に乳化(エマルジョン)しないようにします

・摩擦調整剤
 エンジンオイルの粘度を高めエンジン内の部品表面に張る油膜を
 厚くして 金属同士の摩擦を軽減するために添加する薬剤です

液体チタンに期待するほどのメリットは無い

環境問題を重視する方には重宝されると思いますが 旧車・過走行車などに乗られているかたには液体チタンが入ってる事よりも エンジン保護が出来ることが重要なことだと思います

環境を語るなら 新車を買い替えするよりも修理して長く乗り続ける方が 環境にやさしいと個人的に感じます

エンジン保護を考えるならばノンポリマー製法の
エンジンオイルを選択しに入れてください

油膜を生み出す方法は2つ通常の製法とノンポリマー製法があります

通常製法とノンポリマー製法

粘度を作り上げる製法には、通常製法ノンポリマー製法の2つがあります 

通常製法は1種類のベースオイルに添加剤を加える製法です

もっとも多くこの製法が使われています 

ベースオイルがグループ2なのかVHVIなのかエステルなのかで価格は大きく違ってきますが潤滑性はべ―スオイルだけで決まる訳ではないことも知っておきましょう

どんなに良いベースオイルを使ったとしても配合する添加剤の質が悪ければ すぐに真っ黒になったり すぐにフィーリングが悪化したりするオイルになります

同じベースオイルを使っても添加剤の品質・使い方しだいで全く異なる性能を発揮します

ノンポリマー鉱物オイルリッチ製法【推奨】

通常1種類のベースオイルに添加剤を加える製法に対して

贅沢に2種類のベースオイルを使用して粘りを作り出します

このため生産コストは高くなります

ノンポリマーは本来持っている性能を引き出す製法です。

通常の製法は
例えるならば 料理に添加物を加えて味付けし 賞味期限を長くさ 発色剤で色味を良くしておいしそうに見せかけたもの

ノンポリマーは添加物を使わず 食材本来の味を生かして体に良い物を美味しくする料理

ポリマーを使わない製法は高コストですから販売価格も高くなってしまいますが それに見合った分以上の性能を発揮します

ノンポリマーは粘度変化に強く通常製法の2倍〜4倍安定

白煙防止・オイル消費防止効果が高くなります

通常製法とノンポリマー製法の性能劣化曲線

エンジンオイル屋では、粘度が常に安定する
ノンポリマー製法のエンジンオイルを推奨しています。

粘度変化が少ないから白煙防止・オイル消費防止に効果的なのです

ノンポリマーのメリット

  1. 熱に対してドロドロ加減が安定するからメカノイズが減少
  2. 粘性が安定すると隙間を埋める力が強くなるからエンジンフィーリングが長持ち 白煙防止・オイル消費防止に有効
  3. 隙間を埋める力が強くなると旧車・過走行車のピストンとシリンダーとの隙間、ヘッドカバーとの隙間からのオイル漏れ予防ができるようになるからトルクアップ
  4. 鉱物オイルだから冷却性が高く熱ダレ防止・タービンの冷却にも有効
  5. メタルシールド(極圧剤)を配合しエンジンを保護

エンジンオイルの選び方

エンジンオイルは使い方・環境・エンジンの状態で選ぶのもです 指定粘度が0W-20だから0W-20しか使えないと思っていませんか?

純正オイルが一番安心だと思っていませんか?

純正オイルは毎年何十万台も生産する車やバイクに必ず入れて出荷する必要があります そのオイルに1リットルいくらのコストをかけていると思いますか?

一つの部品の生産コストを1円いや50銭を安くするために 下請け企業は苦しんでいることは皆さんご存じのはずです

オイルもコストをかけないことが求められています 新車の時は異常も起きませんから大丈夫なのですが 数万キロを走る頃には摩耗が進み某メーカーは早い物では7万キロで白煙を出すというもの珍しくありません

1年1万キロを走ったとして7万キロはたったの7回のオイル交換しかしていないことになります

純正オイルを過信してもいけませんし 交換サイクルが15000㎞を書かれているものを信じて使うと 使い方や環境やエンジンの状態が違う為 説明書通りには絶対にならないことです

目的にあったオイルを選びましょう

エンジンオイルは使い方・環境・エンジンの状態で選ぶのもです 目的にあったエンジンオイルを使いましょう とにかく安いエンジンオイルを頻繁に換えたいと思うのであれば それで良いと思います 人それぞれ価値観というものが違いますから

燃費を良くしたい場合は低粘度を選ぶことにありますが 走行距離が多い場合は低粘度を使う事で オイルが減ったり 白煙になる場合もあります

特にオイルの製造方法でこれらの性能は大きくわかることを知ってください

どのオイル(粘度)を使ったらいいのか気になったら

元エンジンチューナーでエンジンオイルのプロがお客様お一人お一人の愛車に最適な粘度の選定をサポートさせていただいております

あなたの求めるものは何ですか?エンジン保護?旧車用のオイル?燃費?白煙?目的にあったオイル選びをしましょう

ご注意
整備に関するお問合せはご遠慮ください
整備は現車を確認しないと問題個所を特定するのは困難です

他社メーカーのお問合せにはお答えできません
当社は回答する立場にございませんのであらかじめご了承ねがいます

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