クランクメタル 焼き付き 原因

bearing

メタルが焼き付く原因

メタルが焼き付く原因をオイルの責任にするかたが大変多い 

焼き付くのはオイルの性能ではなく ほぼオイル管理にあります

画像はメタルが流れたと言われる状態 つまり溶けてクランクにへばりつき エンジンが動かなくなってしまったものです

なぜメタルが流れる(溶ける)のでしょうか?

多くの場合オイル管理に原因があります

  • 油温が高い
  • オイル交換を怠っているのに高回転で回す
  • 汚れが固まりで落ちてストレーナー(オイルの吸い込み口)を塞ぐ

これらの事が原因で焼き付きが起きます

油温が高温になる危険性

オイルはドロドロと粘りがある方が 油圧はかかりクランクシャフトを潤滑していきますが 油温が上昇するにしたがって サラサラに変化し油圧は下がります

クランクシャフトは油中に浮かんだ状態です 油圧が高い程油中に浮かびやすくなります

油圧が低下すると油中に浮かびません 油中に浮かぶことが出来ないと 焼き付きが発生します

油中に浮かぶのは水上スキーと同じ原理

油中に浮かぶのは水上スキーと同じ原理です これを流体潤滑といいます

この状態を維持するために必要なのは粘度(粘り)です

化学合成だから高温に強いと思っていませんか?

化学合成オイルは熱に強いと思っていませんか?
正確にいうならば

化学合成ベースオイルは

  • 高温に対して分子が安定している
  • せん断に強い

この様なことを言っても意味が分からない人が大半です これを分かりやすくすると熱に強いと言い換えます

しかしこの熱に強いと誤認させてしまっています

「化学合成オイルは熱に強い」は誤認させている

化学合成オイルは熱に強いと思い 130℃ 140℃でも走って大丈夫と誤認している人もかなり多いようです

化学合成ベースオイルは熱に強くても 配合されている添加剤は 熱に弱く せん断にも弱いのです

本当に熱に強いと言うのであれば 引火点(燃え始める)温度が何度なのかをよく見ることです 見ると化学合成も鉱物も引火点は200℃以上あり さほど大きな違いはないと理解できることでしょう

オイルが黒くなりますが これはエンジン内部の汚れを取っていると勘違いしている人が多いと思います

汚れを取っているのではなく 配合されている添加剤が劣化すると黒くなっていくだけなのです

ベースオイルよりも先に配合されている添加剤が劣化する

どんなに熱に強いベースオイルがあったとしても 配合される添加剤は熱とせん断に弱いのです 

オイル交換は黒くなってから交換していませんか?それでは厳密にいうと遅いのです 黒く劣化する前に交換するのが望ましいのです

黒く劣化したオイルを使い続けると オイルとガソリンが燃焼したときにカーボンが大量発生しピストンなどに蓄積していくことになります

この蓄積したカーボンが火種となり早期着火が起きて異常燃焼となり エンジンブローにつながります

添加剤が劣化すると

更には添加剤が劣化すると粘りを失います 粘りを失うと油膜が薄くなります 油中に浮かんだクランクシャフトがメタルと接触しやすくなり メタルが流れる原因につながりやすくなります

流体潤滑は粘度が重要なキーポイント

粘りがあり 冷却性の高いオイルが求められます
粘りは通常 増粘剤(ポリマー)で作られますが この増粘剤は熱に弱くせん断にも弱い

せん断とは

せん断とは分子が切られること 金属同士がぶつかる時に分子が切られます

高回転でエンジンを回したりすると せん断が早まります

この添加剤の質により摩擦・摩耗を抑制しているわけです ですからこの添加剤の質が悪いとエンジン始動時に摩耗していくことになります これをコールドスタート(冷間時スタート)といいます

タクシーや長距離トラックなどが長寿命なのはエンジンが止まっている時間が短いから100万kmの走行が可能となります

私たち一般人は通勤・通学・買い物の短距離が多く 帰ってくれば翌朝までエンジンを止めています この時エンジンオイルはオイルパンに落ちてしまい 始動時にはオイルが無い状態からのスタートとなります

わずか0.5秒程度ではありますが その間は境界潤滑の状態ですからこの時に添加剤が働いていないと どんどん摩耗していくことになります

焼き付きを防止するには
オイル管理と油膜の厚いオイルを使う事

まずはしっかりオイル管理を行うことが大前提です オイル管理をしたくないのであればあEVがよいと思います 内燃機である以上オイル交換は必須です

添加剤が早く劣化するならば 添加剤に頼らない製法のエンジンオイルがあります

通常製法とノンポリマー製法

粘度を作り上げる製法には、通常製法ノンポリマー製法の2つがあります 

通常製法は1種類のベースオイルに添加剤を加える製法です

もっとも多くこの製法が使われています 

同じベースオイルを使っても添加剤の品質・使い方しだいで全く異なる性能を発揮します

ノンポリマー鉱物オイルリッチ製法【推奨】

通常1種類のベースオイルに添加剤を加える製法に対して

贅沢に2種類のベースオイルを使用して粘りを作り出し添加剤を最小限にsて作る方法です

このため生産コストは高くなります

ノンポリマーは本来持っている性能を引き出す製法です。

通常の製法

料理に例えるならば 添加物を加えて味付けし 賞味期限を長くさ 発色剤で色味を良くしておいしそうに見せかけたもの

ノンポリマー製法

ノンポリマーは添加物を使わず 食材本来の味を生かして体に良い物を美味しくする料理

ポリマーを使わない製法は高コストですから販売価格も高くなってしまいますが それに見合った分以上の性能を発揮します

ノンポリマーは粘度変化に強く通常製法の2倍〜4倍安定

エンジンのトラブルに対して抑止効果が高くなり白煙防止・オイル消費防止効果的です

通常製法とノンポリマー製法の性能劣化曲線

エンジンオイル屋では、粘度が常に安定する
ノンポリマー製法のエンジンオイルを推奨しています。

粘度変化が少ないから白煙防止・オイル消費防止に効果的なのです

ノンポリマーのメリット

  1. 熱に対してドロドロ加減が安定するからメカノイズが減少
  2. 粘性が安定すると隙間を埋める力が強くなるからエンジンフィーリングが長持ち 白煙防止・オイル消費防止に有効
  3. 隙間を埋める力が強くなると旧車・過走行車のピストンとシリンダーとの隙間、ヘッドカバーとの隙間からのオイル漏れ予防ができるようになるからトルクアップ
  4. 鉱物オイルだから冷却性が高く熱ダレ防止・タービンの冷却にも有効
  5. メタルシールド(極圧剤)を配合しエンジンを保護

エンジンオイルの選び方

目的にあったオイルを選びましょう

エンジンオイルは使い方・環境・エンジンの状態で選ぶのもです 目的にあったエンジンオイルを使いましょう とにかく安いエンジンオイルを頻繁に換えたいと思うのであれば それで良いと思います 人それぞれ価値観というものが違いますから

燃費を良くしたい場合は低粘度を選ぶことにありますが 走行距離が多い場合は低粘度を使う事で オイルが減ったり 白煙になる場合もあります

特にオイルの製造方法でこれらの性能は大きくわかることを知ってください

どのオイル(粘度)を使ったらいいのか気になったら

元エンジンチューナーでエンジンオイルのプロがお客様お一人お一人の愛車に最適な粘度の選定をサポートさせていただいております

あなたの求めるものは何ですか?エンジン保護?旧車用のオイル?燃費?白煙?目的にあったオイル選びをしましょう

ご注意
整備に関するお問合せはご遠慮ください
整備は現車を確認しないと問題個所を特定するのは困難です

他社メーカーのお問合せにはお答えできません
当社は回答する立場にございませんのであらかじめご了承ねがいます

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