エンジンオイル の 粘度 について
粘度 はピストンとシリンダーのクリアランスできめる!
エンジンオイルには 6つの働き が あります。


1・潤滑性
2・密封性
3・防錆性
4・清浄性
5・冷却性
6・緩衝性

粘度 の働きは緩衝性と密封性の3つのポイント

ポイント1・密封性

SAE 粘度 10W-40であれば、40番の 粘度 をもっていることになります。

ほとんどの方は、

20番<30番<40番<50番

と高温での耐熱性が高いと思っているはずです。

他のオイルメーカーのホームページも参考にしてみてください。
必ず耐熱性とはいわれず、高温での粘度特性となっているはずです。

少し考えてみましょう!エステルを使ったとします。

エステル自体は粘度を持っていません。

エステルは高温に強いのですよね?

強いエステルなのに粘度20番に変わるとエステルの耐熱性は弱くなるのでしょうか?
50番だからエステルの耐熱性は上がるのでしょうか?

ほら、矛盾がでてくるでしょ?

同じエステルを使っているのであれば、耐熱性は同じなのです。
粘度を出しているのは添加剤なのです。

この粘度はピストンとシリンダーのクリアランスに関係してきます。
レース用エンジンはフリクションロスを減らすためにクリアランスを大きく取っています。

その為、ブローバイガスや、圧縮もれを防ぐために高粘度の50番を使うのです。

その他、旧車や、過走行車など、

エンジンが摩耗しクリアランスが大きくなったエンジンには50番という
高粘度のエンジンオイルを使うと圧縮漏れが止まるということなのです。

この事から、20番だから、耐熱性がなくレースには使用できない
というわけでは無いのです。

現代のエンジンはクリアランスが小さくなっています。
ですから、クリアランスの小さいエンジンに20番でレースをしても
焼き付くと言うことはありえません。(レース等競技は除く)

焼き付きの原因はエンジンオイルがもっている、耐熱温度にあります。

「エステル」 はおよそ180℃ありますから、
その温度までは焼き付きは起きないということです。

「パラフィン」 も約160℃の温度までは大丈夫ですから焼き付きはおきません。
クリアランスの小さいエンジンに50番など使うと、
オイルが抵抗になって燃費も悪くなり、走りも悪くなるのです。

これはレースをする方には致命的でしょう。

また燃費を向上させたい方にとっても燃費の向上にはならないでしょう。
それではなぜ?50番でもアクセルレスポンスがいいのでしょう?

それは減摩剤が入ったものだからです。
摩擦抵抗を減らせばとうぜんアクセルレスポンスはよくなります。

0W-だから良くなるのではありません。
もし良くなるのであれば、ドラッグレースに使用している ケンドルのニトロ70

なんていうのは シングルの70番 ですからまったく 使い物にならない
ということになりますよね。

粘度の選び方は、その人の走り方、現在の車の走行距離などで
使い分ける必要があるのです。

粘度を選べるオイルに詳しい人が近くにいますか?

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すべては使いわけなのです。

ポイント2・緩衝性

ねばり気の仕事は緩衝性があります。
緩衝性とは高温高圧縮にした燃料を爆発させるのですから、

7トンもの衝撃がクランクやピストンにかかってきます。
エンジンのヘッド部分では、高速でカムシャフトが回転し、バルブを動かしています。

この時、金属同士がぶつかる時に衝撃を吸収してくれるのはねばり気なのです。
ねばり気はクッションの役目をしています から、ねばり気が強ければ強いほど、
エンジンからの音は静かになるのです。

20<30<40<50の順で緩衝性はおおきくなります。

20番で音を消そうと思ってもなかなか消えるものではありませんが
50番だと簡単に消えたしまうのはこのためです。

ポイント3・粘度変化

エンジンオイルにはどのオイルにも粘度(ねばり気)があります。
この粘度は先ほど説明した緩衝性・密封性に関係していますが
エンジンオイルは使っていくうちに粘度がだんだんと失われていきます。

納豆をハシでかき回すと、ネバネバした糸を引き、ハシにからみついてきますよね。

このからみつきが大事なのです。

高速で回転するカムシャフトやクランクは粘度のおかげで、
オイルが納豆のようにからみつき、潤滑を維持しているのです。

当然粘度がなくなると、からみつきにくくなり、
高速で回転するカムシャフトやクランクにオイルが入り込もうとした瞬間
遠心力ではじき飛ばされてしまうからです。

エンジンオイルを選ぶとき、粘度変化のすくないオイルを選ぶ必要がありますね。

あなたのエンジンオイルはどうですか?

粘度の実験の様子はココから

簡単な実験ですから自分でやってみましょう!

ねばり気は添加剤でつくられる

エンジンオイルはすべて添加剤をつかってねばり気を出しています。
ここで注意しておかなければいけないのは、ベースオイルの粘度(ねばり気)なのです。

化学合成オイルのベースオイルにはほぼ、ねばり気はありません。
ナフテン系の鉱物オイルにもねばり気はありません。

唯一パラフィン系のオイルだけは粘度指数“100”とねばり気をもっています。

(世界基準となっています)

各ベースオイルに添加剤を加えさらにねばり気を出すのです。
しかし、化学合成オイルやナフテン系の鉱物オイルは粘度変化がおおきく

オイル交換時期にはねばり気を失っています。

オイル交換したての時はエンジン音が静かなのに、
1000キロも走ると
エンジンから不快な「カタカタ」という音が聞こえてくるのはこのためです。

世界でも珍しい ニトロメタン 燃料用のエンジンオイルです。

ドラッグレースにご使用ください。

アメリカのチームKendallが ドラッグレース に使用しています。

粘度の選び方

エンジンオイルを選ぶときにどうしてもさけて通れないのが粘度の選び方です。

まずエンジンオイルをいれようとする車両の純正指定の粘度を知ることです。
なぜならエンジンを開発するときにメーカーは先ほどのクリアランスを考えて
粘度を決定しているからです。

これはメーカーが指定する粘度は目安ですから

10W-40指定の車に5W-20を入れても問題はありません。

掲示板等に壊れるとか根拠のない事が書かれていることが多いので

惑わされないように注意しましょう。

粘度の選ぶ3つのポイント

1:使い方

あなたがメインの使い方はなんでしょうか?
買い物?通勤?通学?子供の送り迎え?仕事での長距離移動?

それとも荷物を沢山つんでの仕事?それともサーキット?
街乗りがメインであれば、燃費を優先させたいですよね!?

街乗りで20W-50を使うと粘度が高すぎて燃費の悪化を招きますが
エンジン不調で煙はきをするようなエンジンには20W-50が良く合います。

街乗りは 出来るだけ低粘度がベストですね。

この様に使い方でも選ぶ粘度が変わってきます。

2:使う場所

お住まいはどこでしょうか?北海道?それとも九州?それともサーキット?
坂が多い山岳地域?こんな場所はエンジンに負荷がかかりますよね。

気温が低い場所での20W-50はエンジンがかかりにくくなりますから
20Wなんて言うのは厳しいかもしれませんね。

サーキットなんかにはとても有効です。使う場所でも選ぶ粘度が違います。

3:エンジンの状態

エンジンの状態はいかがでしょう
エンジンから気になる音でてませんか?

エンジンをもっと静かにしたいですか?
こんな時は、粘度は高めがいいですね。

煙をはいていませんか?こんな状態も高い方がシール性が高い粘度を選ぶべきでしょう。

エンジンの状態でも使う粘度は変わります。

4:目的

エンジンを静かにしたい。

燃費を上げたい。

オイル交換サイクルを長くしたい。

こんな目的でも選ぶオイルは変わってきます。

 
粘度選びは難しい・・・

使い方、使う場所、エンジンの状態、目的によって選ぶ粘度が変わってくるのですが

さてさて何を選ぶのが良いのかあなたはわかりますか?

そんなときは専門家に相談しましょう!