エンジンオイルの簡単な熱対策

heat-measures

一番簡単な熱対策その1

風が抜ける場所を作るだけ

SUPER GT などを見ていると、大きくあいたボンネットが目を引きますよね。あの穴は全面から入ってきた空気を効率よく抜くための穴です。普通車にそんな穴が開いているのは数少ないですね。そこで誰もが簡単に出来るのが、ボンネットの根本には雨水やゴミの侵入を防ぐためのゴムが取り付けられています。

このゴムを取ってあげるだけで、風の通りが格段に向上し水温の低下にもつながります。高さにして2cmほど幅にして1.2mほどしかありませんが、これを面積にすると大きな穴が開いているのと同じです。ここから風が抜ける事で水温を下げる効果を得られます。

オイルクーラーを付けなくても代替えにする手段もある

熱対策その2

オイルフィルターの移設、オイルフィルターをオイルクーラー替わりにする方法。オイルフィルターをバンパー開口部に移設する。これによりオイルフィルターはオイルクーラーの代わりをしてくれます。

私の経験上シビックでは油温が10℃変わりました(冬)

熱対策その3

オイルクーラーの取り付け。時々耳にするのが、水冷式のオイルクーラーを付けたというもの、そもそも水冷式のオイルクーラーというものはの働きの目的は、油温を素早く上昇させ、エンジンを最適な温度にするための物。冷却が目的ではありません。

朝一発目にエンジンを始動すると、オートチョークが働き、ガソリンを多く噴射します。これは金属の膨張が関係しています。油温が低いと、いつまでも金属は適正温度になりません。そこで暖まったラジエターの水を循環させる事で油温を素早く上昇させる事で、燃費を良くしようというものです。ミッションも同じくラジエターの水を循環させる事で ミッションを暖める事が目的です。

熱対策その4

各部クリアランス及びオイル流量の見直し、オイルの流用が増える事で、熱を奪うことができます。つまりエンジンオイルの働きのひとつ、冷却です。摩擦抵抗を減らすことで 発熱量は減りますから、油温も抑えられるというわけです。

この作業は素人には難しいのでプロにお願いすることになります。クランクラッピング、メタルクリアランス、エンジンブロックのオイル通路見直しetc