
こまめに交換ってエンジンに優しい?
誰もが勘違いする粘度の見方
10万kmを越えたエンジンに必要なもの
耐熱温度は何度必要なのか?
ターボエンジンに必要なオイルって?
エンジンの熱だれ
旧車に相性のよいオイル
オイル交換の時期
オイル消費・オイルが減る理由
オイル劣化のメカニズム
燃料系のメンテナンス
エンジン摩耗は始動時に起きる
なぜ熱ダレするのか?
それは簡単にいうとオイルが沸騰状態になり
オイルの働きである 冷却ができなくなるからです
冷却できなくなると
パワーダウンとなります
風まかせの冷却ですから 真夏の渋滞は最悪!
風が当たらなくなると 見るみる油温は上昇し 熱ダレを発生します
オーバーヒート寸前になっているんです
そのまま放置すると
ガスケットが吹き抜けたり 焼き付いたりと大変なことになることもあります
エンジンの中は高回転で部品が回転しています
その部品にエンジンオイルが送り込まれ各部を潤滑しているだけではありません。
エンジンの表面を風で冷やし、エンジン内部はエンジンオイルが冷やしているのです
通常は熱に強いエンジンオイルであれば、 この様な事も起きるはずがないと思っていませんか?
有名オイルメーカーのキャッチコピーは「熱に強いです。」
「潤滑性が圧倒的に・・・」「○○レースで優勝!」
ユーザーの心理をついたワクワクするようなキャッチコピーに勘違いさせられてしまいます
いくら高温に耐えるエンジンオイルでも、エンジンを冷却できなければ、まったく意味がないのです
エンジン内部ではエンジンオイルが、沸騰状態にあるため、冷やすことができないのです
エンジンを冷やすことが出来ないから、
オイルクーラーと言うパーツを取り付けなければならないのです
このオイルクーラーによってエンジンオイルを冷やし
冷えたエンジンオイルを潤滑することでエンジン内部の熱をうばっているのです
あなたも風邪をひいて熱を出したら、おでこに濡れた冷たいタオルを当てるでしょ?これがオイルクーラーの原理です。
この放熱性の良さはの秘密は 「パラフィン」の特性によるものです。
「パラフィン」の分子構造は分子間が二本線で強固に結びつき
分子間は広いためエンジンから受けた熱を貯め込まず
放熱するという特徴を持ちます
化学合成オイルは分子間が狭いため密度が高くなります
密度とは同じ容積の中にどれだけ分子の数が入るか?なんです
例えば、
同じ大きさのコップの中にお米の粒を入れるのと
ピンポン玉を入れるのとでは、断然米粒の方が数多く米粒は入りますが
ピンポン玉は数個しかはいらないのです
数が少なければ少ないほど密度が低いと言うことになります。
想像してください。
木と鉄、鉄は熱を受けにくく、冷めにくいのですが、木は、熱しやすく冷めやすいのです
鉄は二つに切った断面は隙間無くびっしり詰まっていますが
木の断面は、空気の穴があり、密ではないのです
熱ダレ防止をするには放熱性の良いオイルを使う事なんです

