バイクのマスターシリンダーオーバーホール
まずは、マスターシリンダーの取り外し。
マスターシリンダーを取り外します。
キャップを外す。
プラスドライバーで留まっているので外す。何年も外した事のないキャップはさび付いて、外れにくいので注意！
手で回らない時は、貫通ドライバー（ショックドライバー）を使い叩いてから回すこと。衝撃を与える事で回りやすくなります。
それでも回らない時は、ドライバーの柄の部分を（貫通ドライバーを使用）ハンマーで叩く瞬間に回す事。回す力は弱くて良い。強い力で回すとねじ山を崩します。
ブレーキ液を抜く。
このままウェス（布）なので、吸い取るもよし、キャリパーの部分から抜くも良し。こぼれないように注意すること。
ブレーキ液は塗装面に付くと塗装を痛めます。付いた場合は水をかけて洗い流すこと。
ミラーを外す。
ミラーを外す。カウルなどが邪魔になる場合は、最初にカウルやミラーを外してからマスターの取り外しをしましょう。
ブレーキレバーの取り外し。
通常10mmのナットで留まっています。上側はマイナスドライバーで軽く回してはずします。
目的の物が見えてきました。
ゴムが切れているようです。この部分は雨やゴミが入らないようにするダストシール。
ボルトを外します。
中にまだブレーキ液が残っているので、こぼれても大丈夫なように、ウェス（布）などで受け止めます。
ボルトを外したら、穴にウェスを突っ込んで。
ボルトを外したら、ウェス（布）などを突っ込んでください。中からブレーキ液が出てきます。塗装面にかからないように注意。
ボルトを外す。
後は、ボルトを外し、ブレーキスイッチの配線を外してマスターの取り外しは完了。
ダストシールを外す。
ダストシールを外す。外れにくい場合は、先の細いもので引っかけて取り出す。このシールは再利用しない。
クリップを外す。
ダストシールを外すとクリップが見える。これを外す。
クリップを外すには、専用工具を使いましょう。
クリップは奥に入り込んだところのあります。シリンダーの中を先の尖ったものでひっかき出したりすると、シリンダーが傷つくことがありますので、専用工具を使いましょう。
クリップを外す。
クリップを外すとシリンダーの中のスプリングの力で飛び出してきます。あとは中からバラバラと出てくるので中身を総取っ替えします。
中身はこんなになってます。
中の部品をすべて新品に交換します。
部品の交換。
まずは、部品を少々組み立てます。赤の丸で囲ったように青の丸で囲ったものを組み立てます。ゴムの方向があるので、先が細くなって方が画像で見ると上になります。大変入れにくいですが、ゴムなので入ります。ただし、傷つけないように注意しましょう。
組み立て。
組み立てるときに上の画像の赤丸の部分に薄くグリースを塗るといいでしょう。最後に出来上がったピストンを何度か押して動きを確認します。
終わったら、外した逆の手順で取り付けし、エア抜きをします。
